異才たちのピアニズム

L.Debargue Lucas Debargue A.Tharaud Alexandre Tharaud T.Hell Thomas Hell A.Toradze Alexandr Toradze I.Barnatan Inon Barnatan
2018年2月20日(火) 19:00 リュカ・ドゥバルグ
2018年3月20日(火) 19:00 アレクサンドル・タロー
2018年4月19日(木) 19:00 トーマス・ヘル
2018年5月23日(水) 19:00 アレクサンドル・トラーゼ
2018年6月26日(火) 19:00 イノン・バルナタン
2018年春。
トッパンホールが気になっているアーティストたちがステージに上がる。
なぜか彼らはいずれもピアニストだ…。

既存の価値観、常識に様々な挑戦を続けてきたトッパンホール。「弦のトッパン」「リートのトッパン」と言われて久しく時が経ちました。その一方で、「ピアニストもトッパンだと普段とは違った輝き方をする」とか「ピアノをトッパンホールでもっと聴きたい」というお声も普段からたくさんいただきます。当然です、世の室内楽ホールのコンサートの半分近くは、ピアノが占めているわけですから。でも、そんな飽和状態にあるピアノコンサートに対して、何が出来るか、何をすればいいのか。

そこで、私をはじめ、トッパンのスタッフが日頃気になっているアーティスト、弾かせてみたいピアニストを集めてみました。並べてみると、そこからなんとなく一つの像が浮かび上がってきます。彼らはいずれも単なる優等生でも、誰よりも指が回りコンクール受けするピアニストでもありません。どちらかというと、ピアノに仮託して自身を語ったり、見過ごされがちな作曲家や作品の本質に鋭くメスをいれたりするのを得意とします。共通するのは、他人(ひと)と同じようにピアノを弾くことでは飽き足らない、いわばアーティスト魂を強く持ったピアニストたちという姿。ピアノ演奏、ピアノ教育のあり方が多様化し混迷するいまの時代だからこそ、彼らの演奏続けて聴くことは、新たな道、新たな光に繋がるのではないでしょうか。そんな思いを込めて、この5回のコンサートを、〈異才たちのピアニズム〉―ピアノ音楽の本質を伝える才知との邂逅―と名づけ、まとめてみました。3回でも5回でもいいですから、ぜひ単発ではなく複数回まとめてお聴きいただきたいと願っています。そのために料金設定も特別の枠も作ってみました。巷にあふれるピアノの演奏会、その未来は…、そんな日本の課題をみんなで見つめ直すきっかけとなったら幸甚に存じます。

トッパンホール プログラミング・ディレクター
西巻正史
ドゥバルグ写真 ©Felix Broede/Sony Classical/タロー、バルナタン写真 ©Marco Borggreve/ヘル写真 ©藤本史明