本日の〈歌曲の森〉第1篇、マーク・パドモアは、時に荒々しく、時に崇高に、表現力溢れる甘美な声で、鮮やかにホールに風景を描き出す名唱を聴かせ、大成功の公演となりました。
満場のお客様にも満足いただけた様子で、終演後のサイン会も、たいへんな熱気。
パドモア、そして歌い手にぴったりと寄り添いながら、強靭な集中力で聴かせたピアノのクーパーも、トッパンホールでのコンサートに心からの手ごたえを感じていた様子でした。
さて。
感動の余韻が醒める間もなく、14日に登場するのが、エスポワールスペシャルの8人目、チェロのヨハネス・モーザーです。
ドイツからすでに来日中のモーザーに、忙しいスケジュールの合間を縫って話を聞くことができました。
その模様を、トッパンホールWEBサイトでは初の試みとして、ビデオメッセージとしてみなさまにご覧いただきます。
実際にご覧いただけるのは明日以降になりますが(目下作業中)、爽やかでおおらか、奏でるチェロの響きそのままのモーザーのメッセージ、ぜひ聞いて(そしてホールに足を運んで)くださいね。
それにしても。
本日公演したパドモア、先日おめもじかなった貴公子メストレ、そしてドイツの王子様モーザー。
異国から訪れるアーティストたちはみなさん、こちらが恐縮してしまうくらいにジェントル、フレンドリー、そして聡明です。
待ち合わせ場所に、その背に背負うチェロが小さく見えるくらいの長身をキラキラと輝かせて現れたモーザーは、取材場所に向かうエレベーターに乗ろうとするFriskyさんに
「Please after you(にっこり)」
と声をおかけになります。
きゃーーーーーーー。
自分が言われた訳ではないのに、にわかにときめくボンジュール(♂)。
そういえば、人生で最初で最後(?)の海外旅行でフランスを訪れたときも、エレベーターに乗ろうとすると、見知らぬ紳士から
「Apres vous!」(あなたのあとで=お先にどうぞ)
と言われて鼻血を出したことがあります。
向こうの男性って、どうしてこう、やることなすこと素敵なんでしょう!
しかも、モーザーさんはワタクシより幾つも年下でいらっしゃるのに!
ぎゃふん。
自分で書いて、ちょっと凹みました、が、それはさておき、きっと幼少のみぎりから、レディファーストを体で覚えてらっしゃるに違いないモーザーさんを見習って、ワタクシもできる限りでレディファーストな生き方を心得たい、そう思いつつ、この素敵なアーティストを、心から応援して、公演の成功を深々と祈る、そんなボンジュールであります。
短い時間でしたが、本当に素敵でした・・・。
ヨハネス・モーザー公演は、10月14日(火) 19時開演。
お席にはまだ余裕がございます。
ドイツの作曲家ふたり、そしてショスタコーヴィチ、武満と、バラエティに富みながらも剛速球のプログラムに、ぜひご期待ください。