一流アーティストのリハーサル風景を拝見すると、ときどき、
「喧嘩でもしてんのかな、、、、(ドキドキ)」と落ち着かない気分になることがあります。
とりわけ外国のアーティスト、さらには国籍が違う人同士だったりすると、お互い母語ではない英語を不器用に操りながら大声でやりあっていたりして、思わずヘビとマングースの戦いが脳裏をかすめたり・・・。
当然ソレは、別に喧嘩しているワケでもなんでもなくて、よりよい音楽をつくりあげるために必要な創作上のプロセスに違いないのですが、
「も、もう少し穏やかにいきませんか、、、、」と、お茶とお茶菓子を用意したくなることもしばし・・・。
その点、明日に公演がせまり、ただいまホールでリハーサル中のストリング・クヮルテット ARCOは違います。
お互いの音楽性に対するあふれんばかりの敬意を大切にしながらも、率直なダメだしが頻繁に繰り出され、そして受け手も真剣に、貪欲に聞いている。
簡単なことのようでいて、4人が対等な存在でありながら、お互いがお互いを高めあうというのは、とても難しいことなのではないでしょうか。
きっと、それぞれがそれぞれの場所で活躍する中で培ってきた経験と、《七夕クァルテット》と自称するほどに演奏の機会が少なかった時期にも途切れることなく育んできた友情があるからこそ、できるのでは無いかと、そのように思いながら、うっとりと、隅っこで、リハーサルを拝見いたしました。
リハーサルは、まだまだ続きます。
本番が、ますます楽しみになりました。
みなさまも、どことなく高い体温が心と体に心地よいARCOの美しいハーモニーを聴きに、ぜひ、トッパンホールへお越しください。
お待ちしています。