夢のような三連休、みなさまいかがお過ごしでしたか?
わたくしボンジュールは、文字通り夢とうつつを行き来しながら、熱気と湿気で息苦しい横浜のあばら家に篭もりきり、うつらうつらとまどろみ続けた3日間でした。振り返ると、じっとりと肌に吸い付く布団の艶かしい感触と、気の早いセミ時雨の間断ない響きばかりが思い出され、ジジジジ、ジジジジ・・・といつ果てることもなく続くセミたちのさえずりは、連休が明けた今となっても、鼓膜の奥の奥深くで、虚ろに、けれどどこか物悲しく、響き続けているのです・・・。
なんちゃって。
公共の電波(?)に、変なポエムを載せちゃってごめんなさい。
さてそんな三連休、都内では連日たくさんのコンサートが催され、おひとりで、あるいはご家族ご友人と、音楽浴にお出かけになられたかたも多いのでは。わたくしボンジュールも(ひとりで)、東京二期会による「ファウストの劫罰」を観に、東京文化会館に出没いたしました。
上野の街は、むき出しの太陽が息苦しいほどの暑さを演出するなか、それはそれはたいへんな人出。「大哺乳類展」開催中の国立科学博物館をはじめたくさんの催し物が開かれ、子どもたちの歓声が響き渡ります。そんな喧騒の屋外とは異次元のように、満場の東京文化会館はどことなく神秘的なムードに包まれ、約2時間40分にわたって、夢のようなひとときを体験することができました。
とりわけ、今回のプロジェクトを印象付けたのは、やはり大島早紀子さん演出による圧巻のダンス!
重力の法則に徹底的に逆らい、限りなく軽やかでありながら、その踊りの芯には果てしない重さを秘めた、はかなさと血なまぐささが紙一重で同居する素晴らしいダンスは、一歩間違えれば単なるアクロバットになりそうなところ、絶妙な塩梅で音楽と一体化し、見事に世界観を形成していました。
ダンサーたちは、綿密に構築されたワイヤーワークで重力を否定するのはもちろんのこと、舞台上の階段を「転がり上る」という離れ業で、観るものの度肝を抜くのです。
落ちるならまだしも、転がって、上る。
びっくりしました(もちろん、階段落ちとか、奈落落ちとか、それはもう色々と大変そうです)。
作品全体としては、踊りに焦点が集中するあまり、ちょっぴり、登場人物たちの心の動きがないがしろにされている嫌いがあって、「あれ?」「なんで?」「どうしてそうなるの?」と首を傾げたくなることがあったり、さらには、やっぱりアクロバットショーになってしまっているところも、なかったわけではないと思いますが、それにまた、もう次は無いというか、同じようなワイヤーワークではこの次は驚けない、というのは厳然とあると思いますけれども、それでも、非常に高度に、音楽とダンスとの融合が実現した、素晴らしい試みだったように、思うワタクシです。声楽アンサンブルのみなさんが、整然とムーブメントをこなしていて、それも、あんまり日本の舞台では観られないような気がして、目を引きました。