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ホールよもやま話: 2013年5月アーカイブ

異文化体験 その2―洒落た賛辞

2013年5月28日 火曜日 春 | | ホールよもやま話

遠い異国の街、ロンドンでのお話。

ロイヤル・オペラハウスでは、世界トップクラスのオペラとバレエが毎日のように上演されています。英国王室がパトロン故、「ロイヤル」と冠せられますが、もちろん、王侯貴族ならずとも誰でも隔たりなく観劇することができます。(ちなみに、英国では、王室のお墨付きがない限り、「ロイヤル」と冠するのはご法度。ロイヤル・ナントカという名のついたお店や商品が巷にあふれている日本国とは、事情が異なります。)

 

さて、英国での暮らしは、もう何年も昔のことになりますが...、思い出話をひとつ。

女王陛下のご慈悲なのか、ロイヤル・オペラハウスでは、すべての公演で最上階最後列の一角が、当日券として格安で販売されていました。1,500円程度だったかと。当時でも、一流のオペラとなると、まともな席は数万円したので、ありがたい話です。また、完売公演であってもこの枠は確保されるというしくみでした。(注:今も格安席はあるようですが、入手方法はすっかり変わってしまっているので、渡航する方は参考になさらないでくださいね。)

 

ただ、チケットを購入する権利があるのは、学生・シニアなどに限られています。当時の私は、学生証を握りしめ、毎週のように当日券の列に並びました。そして、たくさんの作品を楽しませていただきました。公演の質の高さは言うまでもないですが、とりわけ印象にのこっているのは、観客のリアクションの良さです。

 

たとえば、こんなことがありました。

確かロッシーニのコミカルなオペラだったと記憶しています。主役のテノール君と相手役ソプラノ嬢に、辛くあたる悪役のバリトンさんが見事でした。憎々しい役を悦に入って演じていて、悪役なのに面白おかしく、笑いをも誘う絶妙なたちまわりを見せてくれました。これが作品全体にメリハリをつけ、舞台はぐっと盛りあがり...、そして、カーテンコールに突入。

 

カーテンコールは、観客からの率直な評価の場。良いパフォーマンスを見せてくれた歌手には、主役であれ脇役であれ、盛大な拍手が送られます。その日私は、この悪役バリトンさんに大きな拍手を送ろうと、構えて登場を待っていました。ところが...、です。バリトンさんが現れると、客席からは大音量のBoooooo!

そして一息つくと、示し合わせたかのように皆がドヒャッと笑い、続いて割れんばかりの拍手が送られました。

 

バリトンさんにとっては、悪役冥利につきるといいましょうか...、最高に洒落た賛辞ですね。

歌手も観客も両者お見事!

舞台の楽しみ方を知っている観客の、その慣れた所作に圧倒された夜でした。

職人たちの技、、魔法?

2013年5月20日 月曜日 マダムK | | ホールよもやま話

皆さま、こんにちは。マダムKです。

ホールの貸し出し業務に携わる私の最近のお仕事より...。

 

つい先日、撮影が行われました。

朝から見慣れない機材などの搬入、そして準備などでドタバタ♪するなか、

撮影隊の手際の良いセッティングで、気が付けばあっという間に撮影がスタート。

 

何の撮影かというと...。

残念ながら、詳しく内容をご紹介することはできませんの、I'm very sorry !

だったら、書くな!なんて冷たいことは言わないでくださいね。

もう少しだけ...読んでください、Please!

 

その日は、約100名のエキストラを動員しての撮影でした。

トッパンホールのキャパは、言うまでもなく408席。

このキャパに対し、仕掛け?という名の魔法がかかり...。

えぃっ!!!

わずか100名なのに、ほぼ満席であるかのように見えるではありませんか!

専門家の技術は本当に素晴らしいものですね。

私は、専門知識ゼロなので、この魔法にかけられ、

(心の中で)感動の拍手がしばらく鳴り止みませんでした。

 

通常のコンサートとは違うやや特殊な緊張感と雰囲気が漂っていましたが

撮影は、無事終了!!

最終的にどんな仕上がりになるのか、今から待ち遠しいです。

 

それでは、また。

See you !!

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