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春: 2011年6月アーカイブ

春、初夏の神戸に行く

2011年6月 9日 木曜日 春 | | ホールよもやま話

先日、神戸へ行ってまいりました。

兵庫県立美術館で「カンディンスキー」展(*)が開催中でした。

東京での開催時に見逃して後悔していたところ、旅先で巡回展に遭遇!

あきらめていた落し物が出てきたような歓び(?)に似たものを感じ、早速かけこみました。

港に面した際立つデザインの美術館は、安藤忠雄の渾身作で、震災からの復興のシンボル。

展示室もこだわりの空間。

こんなところで作品が展示されるなんて、カンディンスキーも喜んでいるでしょうに・・・。

 

kobe3_20.JPG

 

さて、美術展で貸し出されている音声ガイドのこと。

鑑賞の助けになる情報を、作品毎にコンパクトに音声で伝えてくれるので気に入っています。

最近はBGMもこだわったものが増えてきました。この企画展では、シェーンベルクの作品が

ふんだんに使われていました。しかも、音楽のみというサービストラックも。

ふたりの芸術家は同じ時代に活動し、分野が異なってもお互いの創作活動を啓発しあう

交流があったからです。シェーンベルクは無調音楽の祖、カンディンスキーは抽象画の先鞭と

いわれています。正直、どちらも判りにくい!・・・のですが、ふたりの作品を組み合わせて鑑賞すると、

なぜか突然視界が開けたかのように、芸術家の熱い思いがガツンと伝わってくるのでした。

「(ヨーロッパが二つの世界大戦に翻弄された)(不安な時代においても)(真摯に)新しい表現方法を

追求し、(芸術家としての)アイデンティティを確立するのだ!」というところでしょうか。作品を介して

ふたりの芸術家の共通の志を知り、さらには現代の私たちがすべきことを諭されたような(フムフム・・・)

意味深い体験でした。音声ガイドありがとう。

 

話はそれますが・・・、昨年の「レンピッカ」展の音声ガイドも印象に残っています。

20世紀をスタイリッシュにというか、奔放に生き抜いたカッコいい女性画家の作品を、

生涯を通して見るというもので、そのガイドは女優の夏木マリさんの声。

彼女の語り調からは、レンピッカの人となりや、人生の浮き沈みが手にとるように伝わってきます。

画家本人に案内されているかのような錯覚を覚え、どっぷりと感情移入して作品を鑑賞した

贅沢な時間でした。ちょっとした工夫がなされ、感動が倍増するような美術展の音声ガイド、

もっと出てくるといいですね。これからも期待したいです。

 

お話戻って神戸のこと。兵庫県立美術館には、港を眺めるお洒落なフレンチ・レストランが

併設されており、しっかり食べてきました。

建物、絵画、音楽、そして食の芸術・・・、絶妙な融合を体験できる贅沢スポットでした。

 

(*)正式には、「レンバッハハウス美術館所蔵 カンディンスキーと青騎士」展

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