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ボンジュール小石川: 2009年2月アーカイブ

マスク百景

2009年2月 9日 月曜日 ボンジュール小石川 | | ホールよもやま話

みなさまこんにちは。ボンジュール小石川です。

 

猛威を振るうインフルエンザの嵐が去る前に、早くも花粉が舞い散る季節が到来しました。

風邪予防と花粉予防で、いよいよもってマスクが手放せない今日この頃。みなさまお元気でお過ごしですか?

 

マスクといえば、先日来日し、トッパンホールにも登場したヒラリー・ハーンが、

今夜の壬生でのコンサートでは、お客さまの少なくとも1/3がマスクをしていたけれど、何か疫病でも襲来したのかと思った。

というようなコメントを、彼女自身のホームページに載せていました。

 

続けて、お客さまがカバンをソロソロと開け、ティッシュを取り出し、つつましく鼻をかむ様子が、見たわけではないけれど音だけで舞台上から手に取るようにわかった、と、ユーモアを交えながら報告していますけれども、ともかく、客席がマスク姿の聴衆で埋め尽くされているのが、異様に見えたことは確かなよう。

 

実際、海外では予防のためにマスクをすることはほとんど無いそうで、また、マスクの感染予防効果に過信は禁物だそうですが、とにかく、できうることならあの高熱の苦しみは未然に防止しておきたいと思う人類共通の願いが生んだこの現象が、これからのニッポンの冬の風景として、定着していくのでしょうね。

 

かくいうワタクシもマスク愛好家。

 

一度マスク装着が日常になると、逆に無マスク状態に陥ったときに落ち着きを失いませんか?>同志のみなさん。

コートを着て、マフラーをして、手袋をはめて、そののちマスクを装着してようやくひとここち。

 

人ごみの中でマスクを忘れていることに気付くと、アップアップと海水の金魚、淡水の鯖、浅瀬のあんこう、深海のあさり(?)、思わずしばらく息をとめてはみるものの、無常にも呼吸が続かず大きく息を吸む、その瞬間を見越したように隣でびぇーっくしょーい、とくしゃみをされたりして、天を呪うべきか、己を責めるべきか、とにかくなんだか悔しい気分になって、そっと袖口で涙を拭うことになりかねません。

 

で、そういう状態がどういう状態かといいますと、マスクがカラダの一部になっているということでありますから、マスクをしたままペットボトルからお茶を飲もうとしたり、マスクをしたままチョコレートを齧ろうとしたり、マスクをしたままシャワーを浴びようとしたりするのです。

 

ぽたぽたと緑色の液体(=お茶)のしたたるマスクを「えぇい」と引き剥がしながら、フフフと誰にともなくかみ殺した照れ笑いで失敗をごまかし、サササと周囲を見渡して誰も見ていなかったことにほっとしながらも、どこか心の奥深いところに治癒不可能な傷を負ったような気分になる、ボンジュール冬のひとこま。

 

そういうわけで(?)、うがい、手洗い、マスクの着用で、インフルエンザウィルスを敵にまわしての四面楚歌状態のこの冬を、どうにか無事に乗り切りたいものですね。

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