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ボンジュール小石川: 2012年8月アーカイブ

オランピアのいる風景

2012年8月16日 木曜日 ボンジュール小石川 | | ホールよもやま話

蛍子さんからもご紹介のあった、安田麻佑子さんのランチタイムコンサート。

デシャルムさんとの楽しい掛け合いが客席を沸かせた、《ホフマン物語》のオランピアのアリアが、ソレはもう凄まじい破壊力を持ってワタクシの脳みそに楔を打ち込み、本番からかれこれ1週間以上たっているにもかかわらず、途切れることなく頭の中で鳴り続けております。

 

やや困惑。

 

当然のことながらフランス語による歌詞はまったく理解できていないので、「ほーにゃにゃ、ほーにゃ、ほにゃ、ほにゃ! ほにゃほにゃほにゃほにゃほにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゅ」的な、オノマトペ?(違)の装いにて、常時オランピアの歌声が聴こえ続けているワケですが、

しかし、

脳内で機械女子が四六時中ささやき続けているという非常に退廃的で世紀末的な状況を、わたくしひとりで独占しているのは申し訳ない、

ということで、

みなさんにもなかば強制的にこの気分をおすそ分けいたしたく、YouTUBEから優れもののオランピアをいくつか紹介するので観てくれたまえ。

 

まずは、21世紀のオランピア像のスタンダードをつくりあげたと言っても過言ではない(たぶん)、ナタリー・デセイさまのオランピアから、味付けを変えてふたつ。

 

リヨン国立歌劇場のコチラ↓は、冒頭から相当不気味です。

http://www.youtube.com/watch?v=e1k5l4oiCEc

横向き黒髪のデセイさまが、ギョロリとカメラ目線になる瞬間に、背筋に数万匹の小虫が駆けずりあがります。ゾワワわわわわわ。以降はわりと普通。

 

一方、演技的にも歌唱的にも、同一人物がやってるとはにわかには信じられない同じくデセイのこちらのプロダクションでは、丹念な演技の妙はもちろん、キモかわいいお人形ちゃんたちのラインダンスがグッドジョブ。

http://www.youtube.com/watch?v=LwfGFgWRfd4

轟々と風が吹いているのがまた、なんともいえない非日常を演出してくれます。お人形ちゃんたちの中身さんたちは、きっと竹馬かなんかでしょうが、さぞかし怖かったことでしょう・・・。

 

名花、ディアナ・ダムラウさまのオランピア。

http://www.youtube.com/watch?v=2LPkdu_qbQA

どんな拘束具(?)を着用させられても、歌手のみなさんはホントに立派にお仕事をされるのでさすが。とても人形には見えない迫力のたたずまい、どちらかというと檻にとじこめられた肝っ玉母さんの大暴れの巻、といった風情なので、どうぞお人形から飛び出して存分に暴れまわってくださいとお勧めしたくなるような、そんな矛盾した雰囲気が魅力でしょうか違いますか。

 

プラハ国立劇場のヤナ・ベルナソヴァさまは、ホラー度と機械度がとても濃密。

http://www.youtube.com/watch?v=f_ypRbUqKSQ&feature=related

ポワントまで披露しての熱演。本来的な意味でもっともオランピアらしく、少し楽しいけれどベースとしてはヒタヒタと物悲しい、素直には喜べない痛痒い感じがナイスです。でもこうして普通にやってしまうと、なんとなく物足りなく感じるのも残念ながら事実。

 

そのような向きには、オリヴィエ・ピィの演出にて、18禁のためリンクを貼れないパトリシア・プティボンのオランピアをどうぞ。衝撃的なボディスーツが話題を呼んだ、おとな向けのひとときです。

 

最後に、本来的な意味でオランピアらしいといえば、彼女が歌うに敵うものはない、2008年度グッドデザイン賞も受賞した、日本が誇る大スターによるシュールな1本はコチラ。

http://www.youtube.com/watch?v=PtmhTjr7NHk

アイデア満載で楽しい試み、充分に堪能はできるのですが、やっぱり生身の歌手のパフォーマンスにはかなわないな、とも思うのです。

 

それではみなさん、森のクマシデで鳥たちが歌う歌、どうぞこの夏いっぱい、(わたくしとともに)脳みそでお楽しみください。

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