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コンサート情報: 2009年3月アーカイブ

お花見の季節です

2009年3月30日 月曜日 ボンジュール小石川 | | コンサート情報

みなさまこんにちは。ボンジュール小石川です。

 

はやくも3月が終わりに近づき、出会いと別れの季節もクライマックスを迎えていますね。

 

ここ数年、3月末に猛烈な勢いで咲き急いで散っていった印象のある桜。たとえお花は満開でも、3月といえばまだ半分は「冬」のテリトリー内ですから、どうしても仕事のあとの夜桜見物は、

「さぶい!」

「凍える!!」

「早く帰らせて!!!」

「でもその開けて無いビールはお土産に持って帰るから!」

「から揚げもね!!」

となりがち(すくなくともワタクシは)。

 

思えば昨年の花見は、寒さとの壮絶な闘いが、トラウマなメモリーとして心に刻印されました。

 

一方で、気温だけでいうならば、おととしのお花見もそれはそれは寒かったのですが、ボンジュールにとっては、いつまでも忘れられない思い出の花見。これは、ナイスなメモリーとして。

 

夜桜のためのライトアップが終了して、飲めや歌えやの大騒ぎはひと段落、祭のあとの興奮が冷めやらぬなか、駅に向かって突き抜けたテンションのサラリーマンたちがそぞろ歩き、街灯の白々とした灯と薄くかすんだ月明かりに照らされた妖気ただよう満開の桜からシンシンと降り注ぐ花吹雪を、斜め45度からぐぐっと見上げたときのその一瞬の「風景」の美しさときたら。

 

美しいというよりも「凄絶」という言葉がぴったりで、いまだに、忘れることができません。

 

寒くても、雨が降っても、ニッポンジンが桜の下に集いたくなるのは、こんな劇的な「瞬間」を、誰しも一度は体験したことがあるからかもしれませんね。

 

そんな桜の季節に、日本酒をチビチビやりながら聴きたいのが、名曲「さくら横ちょう」。

加藤周一の、どことなく艶かしい詞が印象的なこの曲は、「桜にまつわるある瞬間」を鮮やかに切り取った、それはそれは美しい曲ですが、みなさんは中田喜直作曲のソレを思い出しますか?それとも、別宮貞雄作曲のソレでしょうか。

 

「花でもみよう」

と言ったそばからハラホロヒレハレと桜が散ってしまうようなメロディが印象的な中田喜直バージョン、どことなくセピア色を通り越してモノクロームなイメージが浮かんでくる別宮貞雄バージョン、どちらもとてもとても美しく、儚く散りゆく桜という存在にぴったり。

 

4月15日の森 麻季ソプラノリサイタルでは、清らかな歌声で世界を魅了する歌姫が、中田バージョン、別宮バージョンをぜいたくにもふたつ並べて聴かせてくれます。細やかな表現力で作品の本質に迫る森さんが、同じ歌詞でありながらまったく異なる個性のある2つの曲で、どんな世界の違いを聴かせてくれるのか。

 

実際に桜がハラハラと散る季節に、あまたの桜の名所からもほど近いトッパンホールで「さくら横ちょう」を聴くぜいたく。完売公演ですが、チケットをお持ちのお客さまは、メインにすえられたハイドンとヘンデルの声楽作品に加えて、音楽で感じるお花見にもご期待ください!

 

森麻季のインタビューはこちら>>

 

舞台袖での出来事

2009年3月 9日 月曜日 Frisky | | コンサート情報

先週は、シリーズ〈歌曲の森〉の最終回、クリストフ・プレガルディエンのリサイタルが開催されました。

 

プレガルディエンの姿を傍らで見ながら、「絵本の中に登場する王さまってこんな感じだよね・・・」って心の中でつぶやいたFrisky。ずばり、"格調高い王さま"というキャッチフレーズを彼につけ、本番を過ごしました。

プレガルディエンが醸し出す、終始ゆったり&ゆっくり&静かに流れていくatmosphere(空気)。

ステージへと向かう姿とそのスピードが実に美しく、そんな一連の所作の美が、Friskyの中で"貫禄→王さま"へと繋がったのです。

 

これからステージに立とうとしている演奏家の姿を、ステージ袖で見守ることが多いFriskyですが、本番前のatmosphere(個人的には、この単語が好きです)は、毎回違います。

その場の空気を作るのは演奏家の方たちですから、一人一人全く違って当然なわけですが、こちらにとっては、いつも同じ場所に立っているのに面白いものです。(とはいえ、面白がってばかりもいられませんが)

  

さて、

今週は、いよいよジョス・ファン・インマゼールが、5年ぶりにリサイタルで来日します。

 

聴きどころは、ハイドンの《十字架上のキリストの最後の7つの言葉》。15年前、彼がCDに収めた演奏は、全編アダージョで演奏される1時間程のこの作品があっという間に感じるくらい、驚きでした。

苦難の中でキリストが発した言葉をもとに作られているはずなのに、インマゼールの演奏には重苦しさはなく、むしろ優しく、せっかちなFriskyの心を落ち着かせてくれる音楽でした。

 

CDでこれだけ感動できるのですから、果たして実演はいかに!?

 

ジョス・ファン・インマゼール公演の詳細はこちら

インマゼール来日直前インタビューの様子はこちら

 

フィンランドの叙情、左手の叙情

2009年3月 4日 水曜日 ボンジュール小石川 | | コンサート情報

もう少し、結婚式のBGMのお話を。

 

《結婚行進曲》というと、メンデルスゾーンとワーグナーのそれが有名で、確か、お式で使うのは(あるいは入場で使うのは)コチラ、披露宴で使うのは(あるいは退場で使うのは)アチラ、と使い分けがされているというような話を、聞いたような聞かなかったような記憶がありますが(ちゃんと調べてから書きましょう)(ハイ、先生、また今度)、余興をするにあたって情報を収集する中で、第三の結婚行進曲が静かなブーム(?)という噂を小耳に挟みました。

 

それが、フィンランドの作曲家、クーラによる《結婚行進曲》。

 

いかにもドイツ的(?)な、天井から天使がバラバラとお祝いに降ってきそうな(褒め言葉です)前2曲と比べ、いかにも北欧的(?)な、霜柱も静かにコチコチとお祝いしていそうな、静謐な雰囲気が感じられる佳曲で、お式の構成に悩み中の結婚式間近のみなさまの、BGM候補曲に加えるのにぴったりです。

 

とはいえ。

 

フィンランドの、決してメジャーとはいいかねる作曲家の作品ともなると、そうおいそれとCD音源になっているわけではありません。

 

そこでオススメなのが、長年、フィンランドの音楽を日本に紹介し続け、とりわけシベリウス音楽の普及に尽力し続けている舘野泉による「フィンランドピアノ名曲ベストコレクション」。

《結婚行進曲》をはじめとして、シベリウスやパルムグレンらによる、北欧の美しい空気のようにキラキラと輝く、ピアノ曲がたくさん収録されています。

 

心荒む時代、普段使いのBGMにもぴったりですので、ぜひ、聴いてみてくださいね。

 

そして、CDだけでなくライヴで舘野さんのピアノに触れたい!という方には、先日ご案内した奥村愛に続いて開催される、凸版印刷のチャリティーコンサートがオススメです(3/7)。

 

脳溢血の後遺症を不屈の精神で乗り越え、「左手のピアニスト」として親しまれている舘野氏の、叙情にあふれるピアニズムが、ピアノの色彩の変化を余すところ無く伝えるトッパンホールで一層輝きをます至福のひととき、どうぞお聴きのがしなく。

 

☆トッパン チャリティーコンサート 舘野泉ピアノリサイタルの詳細はコチラ

 

また、チャリティーコンサートの開催にあわせ、トッパン小石川ビルコンコースでは、凸版印刷のCSR活動を紹介するパネル展示を行っています。こちらもあわせて、ご覧くださいね。

 

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