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Frisky: 2009年11月アーカイブ

舞台裏から覗いてみたら・・・

2009年11月16日 月曜日 Frisky | | ホールよもやま話

気がつけば、はや11月半ば。

秋があっという間に過ぎてしまい、今年も紅葉の醍醐味も味わえないままのFriskyです。

 

最近終了した主催公演の舞台裏から、二つばかり思い出を。

 

まずは、10/23に無伴奏リサイタルを行ったピーター・ウィスペルウェイ。

お越しいただいたお客さまは感じられたことと思いますが、この日のウィスペルウェイは、ホールに現れてから本番が終わるまで、一貫して気迫が漲り、ずば抜けて高い集中力を維持していました。

 

違うプログラムを演奏した他の会場ではチェロ台を使用していたようで、トッパンホールのゲネプロでも、台の上とステージ床を行きつ戻りつしながら、ウィスペルウェイの求める音&場所を探すこと、しばし。

 

 

ウィスペルウェイ.jpg

マエストロみずから台を移動して調整です。

 

さらに、20世紀の無伴奏作品を集めたプログラムには、弱音やピチカートが頻繁に登場するため、ホール内の「静寂」を、ぎりぎりまで追求しました(トッパンホールはもともと、かなり静寂が保たれている環境ですので、より一層の静寂を実現しようと、Friskyも久しぶりに自分の耳に神経を集中させたのでした・・・)。

 

本番では、曲と曲の間で一旦ステージから袖へと戻ってくるものの、一呼吸入れるか入れないかのタイミングで次の曲へと向かっていき、一気に駆け抜けていくような勢い。傍で見ているFriskyたちにも、心地よい緊張感を与えてくれました。

 

 

ウィスペルウェイの公演から1週間余り。公演の前々日から、白井光子さんとハルトムート・ヘルさんがホールにいらっしゃって、ゆったりと、じっくりと、ひとつひとつを確認するようにリハーサルをしていました。その空気は本番も変わることがなく、こちらまでゆったりとした心持ち(実際は、時間どおりに進んでいるのですが・・・)になってしまったくらいです。

 

アンコールの最後に、白井さんご自身が、ここ数年患っていたご病気から復帰し今回の日本ツアーを行っていることをお話されていましたが、病気に打ち勝ち、2時間近くのステージを成功させる意志の強さを傍で見聴きし、Friskyの心は、なにか大きなものに奮い立たされたように感じました。

 

 

白井さん.jpg

カーテンコールでのひとこま。 

 

思えば、、、両公演のアーティストの方々が前回トッパンホールで演奏した際も、Friskyは舞台裏でその姿を見ていました。この決して大きくはない頭の中に、それぞれが持つ空気(オーラ)や癖のようなものがコンパクトに、ひっそりと収納されていて、今回ホールで演奏される姿をしばらく拝見しているうちに、「そういえば、そうだった!」と、引き出しの奥から自分の記憶を出してくるような感覚でした。

 

そろそろ頭の中ではなく、こうして外にしたためておこうかなと思う、この頃です。

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