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トッパンホール主催公演 2013/2014シーズン

ハーゲン・クァルテット ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会

後編

ハーゲンQ Hagen Quartett
©Harald Hoffmann
ルーカス・ハーゲン(第1ヴァイオリン)/ライナー・シュミット(第2ヴァイオリン)
ヴェロニカ・ハーゲン(ヴィオラ)/クレメンス・ハーゲン(チェロ)
第3番 ニ長調 Op.18-3
第5番 イ長調 Op.18-5
第12番 変ホ長調 Op.127
第2番 ト長調 Op.18-2
第4番 ハ短調 Op.18-4
第14番 嬰ハ短調 Op.131
第9番 ハ長調 Op.59-3
  《ラズモフスキー第3番》
第13番 変ロ長調 Op.130
大フーガ Op.133
室内楽の最高峰とも云われる弦楽四重奏。その深遠な森の奥に聳え立つ巨峰・ベートーヴェンによる16曲の弦楽四重奏曲。ハイドン、モーツァルトの偉大なる成果を研究し尽くし、それらを超えんとベートーヴェンが周到に準備して挑んだ作品群は、革新性、独創性、生命力に満ちた16の宇宙。ハーゲン・クァルテットは、その音楽自体が内包する生命力を余すところなく現代に解放する。

ザルツブルクに生を享けたかれらは、「伝統を現代に受け継ぎ、継承すること」とは、旧習を墨守することではなく、“その創造のエネルギーをいまに蘇らせること”と、初期の頃から明確に意識して研鑽を積み活動を展開してきた。2013年2・3月に行われたベートーヴェン全曲演奏〈前編〉では、これまで以上に、それをはっきりと打ち出し、それが音楽的に我々の予想を遥かに超えた成果として結実した。作品18の驚くべき解釈はその好例。日頃軽く扱われがちな初期の作品からベートーヴェンは既に、偉大なる先人を超えたとんでもない傑作を産み出していたのだということを、今回のかれらのように提示した演奏があっただろうか。我々はいま、ベートーヴェンの16の宇宙をすべて、もう一度虚心坦懐に見つめ直すことをかれらに要求されている。

出自の良さをベースにしながら、そこに安住せず若き日から常に新たな刺激を求めて探究を続け、今日の地位を確立したハーゲン・クァルテット。かれらの根源的な魅力とめざす姿勢のすべてが、このベートーヴェンに凝縮され、最高の形で実を結んでいる。〈後編〉が待ち遠しい。
前編(終了公演)
第1番 ヘ長調 Op.18-1
第16番 ヘ長調 Op.135
第7番 ヘ長調 Op.59-1
 《ラズモフスキー第1番》
第11番 ヘ短調 Op.95 《セリオーソ》
第10番 変ホ長調 Op.74 《ハープ》
第6番 変ロ長調 Op.18-6
第15番 イ短調 Op.132
第8番 ホ短調 Op.59-2
  《ラズモフスキー第2番》