アーティストプロフィールArtist Profile

ベルチャ・クァルテットBelcea Quartet

1994年、ルーマニアのコリーナ・ベルチャ（ヴァイオリン）、ポーランドのクシシュトフ・ホジェルスキー（ヴィオラ）、その他2人の創設者が英国王立音楽大学で結成。アルバン・ベルク四重奏団やアマデウス四重奏団に師事し、その後、フランスのアクセル・シャハー（ヴァイオリン）とアントワーヌ・レデルラン（チェロ）が加わり、多様に影響を与え合いながら共通の音楽言語を磨き上げた。
弦楽四重奏曲の全曲録音では、バルトーク、ベートーヴェン、ブリテンのほか、ブラームスのアルバムがディアパゾン・ドールを受賞。また、ベルク、デュティユー、モーツァルト、シェーンベルク、シューベルトの録音をリリースしている。2018年にはピョートル・アンデルジェフスキとの「ショスタコーヴィチ：ピアノ五重奏曲＆弦楽四重奏曲第3番」を、19年に「ヤナーチェク、リゲティ：弦楽四重奏曲」をリリース。また、自身が創設した財団との共同委嘱で数多くの現代作品の初演も行っている。
17～22年ピエール・ブーレーズ・ザールのアーティスト・イン・レジデンスを務め、10年よりアルテミス弦楽四重奏団と共にウィーン・コンツェルトハウスのレジデンス・アンサンブルとして毎年登場している。12年ウィーン・コンツェルトハウスで行った〈ベートーヴェン：弦楽四重奏曲全曲演奏会〉は、ドキュメンタリー映像がDVDでリリースされている。
2021/22シーズンは、フィラデルフィアのペレルマン劇場、プラハのルドルフィヌム、ドルトムント・コンツェルトハウス、パリのシャンゼリゼ劇場、チューリッヒ・トーンハレ等に登場したほか、エベーヌ弦楽四重奏団とのメンデルスゾーン＆エネスクの弦楽八重奏プロジェクトで共演した。