アーティストプロフィールArtist Profile
フォーレ四重奏団Fauré Quartett
作曲家ガブリエル・フォーレの名に因み、ドイツ・カールスルーエ音楽大学卒の4人が1995年に結成。アルバン・ベルク四重奏団に4年間師事したことが、彼らの音楽的な発展の礎となっている。活動を始めて間もなくドイツ・シャルプラッテン賞やエコー・クラシック賞などを次々と受賞、急速に世界一流のピアノ四重奏団へと成長した。ドイツ・グラモフォンはその実力を認め、2006年、生誕記念年のモーツァルトの2つのピアノ四重奏曲の新録音の演奏者に、フォーレ四重奏団を選んだ。多くの国際的なホールに定期的に登場しており、ロンドンのウィグモアホール、ベルリンのフィルハーモニーザール、フランクフルトのアルテオーパー、ハンブルクのムジークハレ、シュトゥットガルトのリーダーハレ、アムステルダムのコンセルトヘボウなどで演奏している。また、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン、ラインガウ、シュヴェツィンゲンといった著名な音楽祭にもたびたび登場している。
世界各地でマスタークラスを開催しており、ベルリン芸術大学やミュンヘン音楽演劇大学などでも後進の指導にあたっているほか、カールスルーエ音楽大学のカルテット・イン・レジデンスを務めている。幅広いジャンルへのアプローチにも積極的で、各地のライブハウスで演奏するほか、子どもへの教育活動にも熱心に取り組んでいる。CD録音では、ドイツ・グラモフォンより「モーツァルト:ピアノ四重奏曲」、「ブラームス:ピアノ四重奏曲」、「ポップ・ソングス」、「メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲」、ソニー・クラシカルより「R.シュトラウス&マーラー:ピアノ四重奏曲集・歌曲集」、ベルリン・クラシックスより「ムソルグスキー:展覧会の絵、ラフマニノフ:音の絵」、「フォーレ:ピアノ四重奏曲・歌曲集」をリリース。最新盤は「アフター・アワーズ」。エコー・クラシック賞など数多くの賞を受賞している。
TOPPANホールには14年12月に初登場、16年10月に主催公演デビュー。その後も数多く出演し、精緻なアンサンブルと躍動感あふれる演奏で常に客席を魅了している。また公開マスタークラス(18年、23年)では、若い演奏家への示唆に富んだアドバイスが印象深く刻まれた。


