アーティストプロフィールArtist Profile
ミヒャエル・ゲース(ピアノ)Michael GEES, piano
ともに歌手である両親のもと1953年に生まれ、わずか8歳でハンブルクのスタインウェイ・コンクールおよびザルツブルク・モーツァルテウム給費コンペティションで第1位獲得。ウィーン音楽アカデミーおよびデトモルト、ハノーファーでさらにピアニストとしての研鑽を積む一方、ジャズや作曲も手がける。86年にはシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭に作曲家・ソリスト・伴奏者として登場。クリストフ・プレガルディエンとは長年にわたり共演、ウィグモアホール、ミラノ・スカラ座、カーネギーホールなどでリサイタルを行っている。2002年〈東京の夏〉音楽祭に参加し、シューベルトの歌曲集《冬の旅》で名伴奏を披露した。
09年3月、トッパンホール主催公演に初登場。プレガルディエンと描き出したドイツ・リートの世界は新聞紙上等で絶賛され、ゲースの魅惑的な音楽性は大きな話題を呼んだ。以降、シリーズ〈歌曲の森〉を通じて定期的にプレガルディエンと共演を重ねるほか、10年3月には、バリトンの河野克典による〈おとなの直球勝負 9〉にも出演し高い評価を得た。17年7月には、ヴァイオリンの日下紗矢子によるシリーズ〈ヴァイオリンの地平〉に登場。自在なピアニズムで日下から新境地を引き出す名演を聴かせた。