アーティストプロフィールArtist Profile
本條秀慈郎Hidejiro HONJOH
その演奏は“深い感動を呼び起こす”と演出家の蜷川幸雄から絶賛された。
本條秀太郎に古典・現代の双方を師事し、本條秀慈郎の名を許される。桐朋学園短期大学部卒業、専攻科、研究生修了。在学中杵屋勝芳壽に師事。現代邦楽研究所修了。津軽三味線を長谷川裕翔に師事。
2018年文化庁文化交流使として世界各地でリサイタル等約30公演を行い、NYジャパン ソサエティでの公演はニューヨーク・タイムズ紙に取り上げられた。19年にはロンドンのウィグモアホールにてリサイタルデビュー。同年、藤倉大の《三味線協奏曲》をニューヨークのリンカーンセンターにて世界初演、20年には大野和士指揮/東京都交響楽団との共演で日本初演を果たす。
これまでに、ソリストとして秋山和慶、井上道義、鈴木優人らの指揮のもと、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、読売日本交響楽団、クラスノヤルスク室内オーケストラ、バルティックネオポリス管弦楽団、ノマド、アヴァンティ、アンテルコンタンポランソロイスツ等のオーケストラ、アンサンブルと共演。演奏家ではカリ・クリーク、クレア・チェイス、大石将紀、福川伸陽、古澤巌、野坂操壽、宮田まゆみらと共演している。またダンスの平山素子や大前光市、デザイナーのリロイ・ニュー、ドローイングの鈴木ヒラクらと共同し、創作作品も展開している。坂本龍一とも数多く共演し、委嘱作品《honj》を20年4月に演奏したほか、8月にはサントリーサマーフェスティバルにて高橋悠治の三味線協奏曲《鳥も使いか》を弾き唄う。
受賞歴も数多く、Acc中村錦平フェロー、第70回文化庁芸術祭新人賞、第25回出光音楽賞、第27回京都青山音楽賞青山賞、第12回宇都宮エスペール賞等、数々の賞を受賞。
三味線演奏家として初の東京オペラシティ"B→C"出演。“現代の三味線音楽”の創造を目的に、作曲家への委嘱活動にも積極的に取り組み、一柳慧や高橋悠治、藤倉大、権代敦彦、酒井健治など、国内外の著名な作曲家に作品を委嘱、現在もそのレパートリーを広げている。
NHK Eテレ「日本の芸能」(現在エンディングテーマ演奏)、テレビ朝日「題名のない音楽会」などテレビ出演も多数。現在、桐朋学園大学講師。
トッパンホール主催公演には今回が初登場。