アーティストプロフィールArtist Profile

アレクサンドル・カントロフ（ピアノ）Alexandre KANTOROW, piano

これまでに、ピエール=アラン・ヴォロンダ、イーゴリ・ラシコ、フランク・ブラレイ、レナ・シェレシェフスカヤらに師事。22歳で挑んだ2019年チャイコフスキー国際コンクールにおいて、フランスのピアニストとして初めて優勝。数多くのオーケストラからソリストとして招かれ、フィッシャー指揮／ブダペスト祝祭管弦楽団、クルレンツィス指揮／SWR交響楽団、パッパーノ指揮／ベルリン州立管弦楽団、ゲルギエフ指揮／マリインスキー劇場管弦楽団とは定期的に共演を重ねている。2023/24シーズンには、ソヒエフ指揮／ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ホーネック指揮／ピッツバーグ交響楽団、ロト指揮／ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団等と初めて共演するほか、カーネギーホールやBBCプロムスに初登場。
アムステルダムのコンセルトヘボウ、ベルリンのコンツェルトハウス、フィラルモニー・ド・パリなどの一流ホールで演奏を披露し、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ヴェルビエ音楽祭、ラヴィニア音楽祭などの著名な国際音楽祭にも出演している。室内楽にも精力的に取り組み、2022年からは音楽祭 "Les Rencontres Musicales de Nîmes" のアーティスティック・ディレクターを務める。
録音では、デビュー・アルバム「À la russe」（BIS）が、クラシカ誌の年間最優秀ショク賞に輝き、ディアパゾン誌などで特薦盤に選ばれる。BISレーベルからは、「リスト：ピアノ協奏曲集」、「サン=サーンス：ピアノ協奏曲第3・4・5番」、「ブラームス、バルトーク、リスト」、「ブラームス：ピアノ・ソナタ第3番、左手のための《シャコンヌ》、バラード集」等をリリース、いずれもディアパゾン・ドールを受賞するなど高く評価されている。
2019年、フランス批評家協会賞の年間最優秀新人音楽家部門を受賞。20年には、先述のサン=サーンスの協奏曲アルバムで、フランスの最も権威ある音楽賞「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジク・クラシック」の2部門（年間最優秀録音部門／年間最優秀器楽ソリスト部門）同時受賞の快挙を達成。23年9月には、ギルモア・アーティスト賞2024の受賞が発表された。
トッパンホールには2021年に初登場、圧倒的な演奏は多くの聴衆に衝撃を与え、再登場を願う声が多数寄せられていた。