アーティストプロフィールArtist Profile

アンナ・ルチア・リヒター（メゾ・ソプラノ）Anna Lucia RICHTER, Mezzo-Soprano

ケルンで音楽家の家庭に生まれる。バーゼルでクルト・ヴィトマー、ケルン音楽舞踊大学でクレイシー・ケリー=モーグに師事し、クリストフ・プレガルディエン、エディス・ウィーンズ、マルグリート・ホーニヒにも学んだ。2020年春、ソプラノからメゾ・ソプラノに転向。
テオドール・クルレンツィス指揮／ムジカエテルナと頻繁に共演、21年ザルツブルク音楽祭では《ドン・ジョヴァンニ》のツェルリーナ役で出演。また、ベルナルト・ハイティンク指揮／ロンドン交響楽団、ジョヴァンニ・アントニーニ指揮／イル・ジャルディーノ・アルモニコ、トーマス・ヘンゲルブロック指揮／パリ管弦楽団、イヴァン・フィッシャー指揮／ブダペスト祝祭管弦楽団とも共演。ルツェルン音楽祭、BBCプロムス、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭といった主要音楽祭にも度々登場し、18年にはラインガウ音楽祭のアーティスト・イン・レジデンスに迎えられた。21年12月には、出身地のケルン歌劇場で上演されたフランソワ=グザヴィエ・ロト指揮《ヘンゼルとグレーテル》にヘンゼル役で出演。コンサートでもクラウス・マケラ指揮／バイエルン放送交響楽団とのマーラー《交響曲第4番》、マンフレート・ホーネック指揮／ケルンWDR交響楽団とのハイドン《戦時のミサ》を披露したほか、トーマス教会にて、ゲヴァントハウス管弦楽団、ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団とJ.S.バッハ《マタイ受難曲》を演奏した。
バッハの作品はリヒターのレパートリーの中核を成し、ゲオルク・ニグルらとともに《シェメッリ歌曲集》や《アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳》を録音したCDをAlphaレーベルからリリースしている。また21年には、アンサンブル・クラウディアーナとの共演でモンテヴェルディの作品を集めた新譜「Il delirio della passione」をPentatoneレーベルからリリースした。
ドイツ・リートの演奏にも情熱を注ぎ、幅広いレパートリーをシューベルティアーデ（シュヴァルツェンベルク）やヴィラベルトラン（スペイン）のシューベルト音楽祭、ハイデルベルクの春音楽祭、カーネギーホール、ウィグモアホールをはじめとする主要な舞台で演奏している。
トッパンホールには今回が初登場。