アーティストプロフィールArtist Profile
トマシュ・リッテル(フォルテピアノ)Tomasz RITTER, fortepiano
2018年、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール優勝。
1995年ポーランドのルブリン生まれ。ワルシャワのシマノフスキ国立音楽学校にてイリーナ・ドンブロフスキに師事、優秀な成績で卒業した。14年からモスクワ音楽院に留学し、ミハイル・ヴォスクレセンスキーにピアノを、アレクセイ・リュビモフにピアノとフォルテピアノを、マリア・ウスペンスカヤとアレクセイ・シェフチェンコにチェンバロを師事。またハンブルク音楽演劇大学にてフベルト・ルトコフスキの下でピアノとフォルテピアノを学んだ。
ソリストとしてポーランド放送交響楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア、18世紀オーケストラ、バッハ・コレギウム・ジャパン等と共演。サントリーホールでのチェンバーミュージック・ガーデン(19年)、カーネギーホールでのA.ルービンシュタイン記念リサイタル(19年)等に出演、欧米や日本で活動を広げている。23年、第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクールオープニングコンサートにマルタ・アルゲリッチ、ブルース・リウ、川口成彦とともに招かれ、ピリオド楽器によるベートヴェン《ピアノ協奏曲第3番》を演奏。24年には、ユリアンナ・アヴデーエワ、川口成彦とともに〈The Real Chopin×18世紀オーケストラ〉日本ツアーでソリストを務めた。
HIP(Historically informed performance 歴史的情報に基づく演奏)はリッテルの活動において重要な位置を占めており、マルコム・ビルソン、アンドレアス・シュタイアー、トビアス・コッホらの影響を受け、ポール・マクナルティやエドヴィン・ブンクらピリオド楽器のコレクター/修復家とも交流を持つ。
TOPPANホールには公演中止(20年7月)を経て今回が初登場となる。
