公演情報Concerts

海外の若手アーティストを紹介する〈エスポワール スペシャル〉の第7弾は、才気迸るイギリスの知性派、ポール・ルイスです。本国では、ウィグモアホールの常連として活躍するとともに、ハルモニア・ムンディからベートーヴェン・ソナタの全曲録音をリリースするなど、大きな注目を集めている逸材。楽曲に真摯に向き合う誠実な姿勢を、匠ブレンデルから受け継ぐルイスは、知性の輝きに彩られながら、同時にオリジナリティにもあふれています。2曲のモーツァルトで現代作曲家リゲティの《ムジカ・リチェルカータ》をサンドする斬新なプログラムは、その真骨頂。クライマックスに配されたシューベルトの《幻想》とともに、それぞれの作品が持つ複雑な個性をルイスがどのように描き出すのか、トッパンホール単独公演となる本リサイタルでお確かめください。