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公演情報Concerts

夜空に咲く花火のように色とりどりな作品の数々
Rizzleと楽しむ、弦楽トリオの夏祭り!!

トッパンホールプレスVol.118より

鬱蒼と茂った未踏の「弦楽三重奏」の森に、にこやかに談笑しながら悠然と分け入り、飄々とした足取りでサクサク進みながらも3人揃った底知れぬ怪力で高みへと突き抜けるトリオ・リズルが、いずれ劣らぬ秘曲たちを携えて真夏のトッパンホールに帰ってきます。

毛利文香 の写真

今回のプログラムは、あまたの弦楽トリオ曲が網羅されたリストを手元に、ホールスタッフとともにディスカッションを重ねて選んだ自信作。もしかすると、皆さんにとっては馴染みの薄い曲もあるかもしれませんが、実は演奏するメンバーにとっても、またトッパンホールにとっても、「はじめまして!」な曲がほとんど。そこで、「それぞれ個性の違うワクワクドキドキ感(毛利)」に満ちた作品たちの聴きどころを、リズルなメンバーのコメントを借りながらご紹介します!

まずは冒頭、ベートーヴェンの《セレナード》。若きベートーヴェンが、「和声法や作品構築の面で高みに昇り詰める前、ハイドンやモーツァルトら先人たちに学びながら推敲を重ねて作り上げた(笹沼)」作品からは、「ベートーヴェンが、まだ(神ならぬ)人間だった!(笹沼)」頃の愛らしさも感じられ、また、幕開けに相応しい高揚感に満ちています。

田原綾子 の写真

続くペンデレツキからは、いよいよ未踏の世界へ。それぞれの楽器がソロを奏でる冒頭から、「どう展開していくのか予測できないドキドキ感(毛利)」が楽しく、「3人で絡み合う音型も面白く、弾きがいのある曲になること間違いなし(田原)」「ウィットに富んだ気持ちのよいアプローチで作曲された(笹沼)」作品で、弦楽三重奏がもつ型に縛られない自由さを、存分に楽しむことができそうです。

優しく穏やかな3人のお人柄のようにオシャレで可愛らしいフランセ作品は、「親しい仲間が冗談を言い合ったりしながらおしゃべりしているような(毛利)」作品ながら、「演奏するほうはかなりの技巧も必要となります(田原)」「目まぐるしくかわる色彩感(毛利)」には、軽快さや機知を大切にしたというフランセの作曲観も色濃く反映され、心躍る楽しい作品です。

笹沼 樹 の写真

最後を飾るドホナーニは、「作曲家の民族的なルーツを色濃く投影し(笹沼)」「何かを盛大にお祝いしているようなワクワク感(毛利)」があふれ、さらなる飛翔を期す若き3人に相応しい佳曲。真夏の夜のトッパンホールに、ボンボンと色鮮やかな花火が打ちあがるかのよう。「どの楽章もお気に入りですが、第2楽章のヴィオラの、温かくて、でもどこか切ない旋律が特に大好き(田原)」

これら「弦楽四重奏のような定番(笑)の編成には無い自由な表現が許された(笹沼)」弦楽三重奏を通して、「よりはっきり聴こえてくるそれぞれの楽器のキャラクターや、トリオならではのフレキシブルさをじっくり味わっていただきたい(毛利)」ですし、彼らも「気心の知れたメンバーとの演奏で、今までとは違った新しい風景や香りを発見できることを楽しみにしています!(田原)」

(企画制作部/安井智宏)


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