お知らせNews

無事に来日したアレクサンドル・メルニコフから、みなさまへメッセージが届きました。

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こんにちは！
この素晴らしいトッパンホールでフレンチプログラムを演奏できることを、とても幸せに思います。前半は、ピアノのための作品のなかでも非常によく知られている、ドビュッシーの《前奏曲集》から第2巻を演奏します。この作品は、ピアノのために書かれた作品のなかでも、最も完璧に近い作品とも言えるので、あえて何かを言うまでもないと思っています。一方で後半の《幻想交響曲》は、なんだか「普通ではない」作品です。日本でこの曲を演奏したことは恐らくないと思うのですが、まだ若き日のフランツ・リストが、1830年代初期にフランスを訪れたとき、謎めいた存在であるエクトル・ベルリオーズにすごく、すごくすごく影響を受けました。そして、彼の最初の交響曲でもある《幻想交響曲》にも大きな影響を受けました。

わたしたちが、この作品を理解するのはとても難しいことですが、非常に独創的で、あるいは狂っているとさえいえるこの曲が、ベートーヴェンの死後わずか2年で書かれています。
わたしは、リストがこの作品を「ピアノ用に書き直した」とは言いたくなくて、ピアノで演奏するために「作曲しなおした」とさえいえると思うのですが、その試みはベルリオーズを大変驚かせ、うろたえさせたものの、ピアノを革命的に活かしきった編曲は感謝の気持ちを呼び起こさせ、そして彼らは友達となったのでした。

ありがとうございます。

――アレクサンドル・メルニコフ
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※公式Twitterでは、動画でメッセージをご覧いただけます。

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